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犯罪や非行のない明るい地域社会をつくるために

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                    加古川保護区保護司会会長 𠮷岡泰毅     

 

本年4月に開催されました加古川保護区保護司会定時総会におきまして、藤澤前会長の後任として会長に就任いたしました吉岡でございます。  経験豊富で広い見識をお持ちの諸先輩方がたくさんおられる中で、まだまだ保護司のスタートラインに立ったばかりの私のような未熟な者が会長職を務めることとなり、その責任の重さに改めて身の引き締まる思いであります。

 さて、昨年は保護司法が制定されてから75周年を迎え、更生保護関係においては大切な節目の年となりましたが、我々保護司を取り巻く環境は大きく変わろうとしており、持続可能な保護司制度の確立、面接における安全性の確保、処遇終了後の継続的支援等再犯防止に向けた取り組み等課題は山積しています。

 しかし、我々保護司に与えられた職責は、処遇活動と地域活動の二つであり、処遇活動においては、犯罪者処遇の専門家である保護観察官との連携により過去の過ちから立ち直ろうとしている人たちに寄り添い、励まし、新しい夢を見出せるように努めていくことであります。

 また地域活動においては、「社会を明るくする運動」が行政の主体性のもとに、保護司会との強い連携により実施され、犯罪や非行のない地域社会を築くための住民向けの啓発イベントを通して、幅広く地域社会の方々に立ち直りへの協力をお願いするものであります。

 これら二つの活動は、車の両輪と同様にどちらも欠かすことができない大切な関係であり、この二つのバランスをとるためには、保護司のみではなく、保護観察官、行政との強い連携と協力が必要であります。

 特に地域活動における「社会を明るくする運動」においては、すべての国民が、何よりも更生をめざし、努力している人を元犯罪者という色メガネで見るという固定概念を払拭する必要があり、それができて初めて我々保護司の処遇活動がスムーズに行えるものと考えます。

 各自治体では、「再犯防止推進計画」の策定が進み、行政としても積極的に更生保護活動に取り組む姿勢を示しておられ、このことにより、我々保護司による活動が行政においても認知され、地域においても、処遇活動における環境整備が進むのではないかと期待をしています。

また、教育機関である小学校、中学校、高等学校等との連携においても歴代の会長が強く取り組んでこられた活動であり、今後も更生保護活動を幅広く理解していただくためにも、更により良い教育現場との連携を進めていきたいと考えております。

これから、皆様と一緒に手に手を取ってお互いの足らないところを補い合いながら、助け合い、励まし合い、知恵を出し合って、少々しんどいこともあろうかと思いますが、辛い汗ではなく、心地良いいい汗を共に流しながら、悲しい被害者を一人もつくらないために、関係機関との強い連携のもと、犯罪や非行のないお互いを尊重し合える明るい社会の実現をめざして、更生保護活動を進めていきたいと考えています。

最後になりましたが、皆様の益々のご健勝とご活躍を心から祈念いたしますと共に、当保護司会へのより一層のご支援、ご協力を賜りますよう心からお願い申し上げます。

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